疾患情報集

疾患詳細

鼻せつ

 

・鼻せつとは、鼻の入り口の鼻毛が生えている場所に皮膚から細菌が感染し、化膿してうみをもち、赤くはれて痛みを伴うもうです。

 

疾患原因

・原因は鼻の穴を指でいじったり、鼻毛を抜いたりして傷をつくる場合がほとんどです。起炎菌は皮膚感染症の主要な原因菌である黄色ブドウ球菌が主なものです。

 

症状解説

 

・鼻の先端がピエロの鼻のように赤く晴れ上がります。
・さらに腫れがひどくなると鼻づまりになり、顔面痛や頭痛が起きます。
・時に耐性ブドウ球菌(MRSA)が感染の原因となっている場合があります。この場合は通常の抗生物質が効きにくいので注意が必要です。

 

治療法と注意点

 

・鼻せつの治療としては、局所の消毒を行い、抗生物質の軟膏を塗布するほか、飲み薬として抗生剤や鎮痛剤を用います。
・膿みがたまって腫れがひどい場合は切開することもあります。
・顔面の血管は頭の中の血管と近いので、全身の病気などをお持ちの患者さんでは、時に重篤になると海綿静脈洞血栓症などの頭蓋内合併症を起こすことがあります。

 

関連疾患(細目)

 

鼻前庭湿疹
顔面膿瘍
丹毒
海綿静脈洞血栓症

 

 

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