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疾患詳細

外耳道異物

 

外耳道異物は異物が無生異物と有性異物の2つに分類されます。

 

疾患原因

異物を誤って、または故意に耳に入れることにより起こります。

 

症状解説

 

無生異物
・幼児、小児ではプラスチックやビーズなどのおもちゃ類、豆、果物の種、ティッシュペーパーなどが多く見られます。
・成人では耳かき棒の先端、綿球、マッチの頭、髪の毛、ピアスのキャッチ、パチンコ玉などが主な異物です。
・水泳中につかう耳栓が壊れて残ったり、補聴器の型取りにつかうシリコンパテが入り込んだものも時にみられます。
有生異物
・夏に昆虫の蛾やカナブンが入ったり、ゴキブリ、蟻が見られることもあります。
・不潔な生活をしている方では時にウジがわいていることもあります。
・ビーズ玉・豆のように球状の異物では子供さんの場合が大半ですので、ビーズはピンセットで取ろうとすると滑って奥の方にさらに入ってしまいます。 

 

治療法と注意点

 

・無理に取ろうとすると外耳道の皮膚や鼓膜を傷つけることがあるので、早めに耳鼻科を受診しましょう。
・ティッシュペーパー、紙等を丸めたものは異物鉤や耳用鉗子を使って除去します。
・ビーズ玉のような丸いものは吸引管を併用して吸い出します。
・外耳道の中で腐ったりふやけている場合や、砂粒などの小さいものは人肌に暖めた食塩水で洗って吸引します。
・昆虫が入った場合は入った方の耳を上側にして、人肌に暖めた水を耳の中にたらしてもらい、洗い出すのが良いと思います。冷たい水を入れるとめまいがすることがあります。
・懐中電灯で光りをあてたら出てくるという説もありますが、あまり有効ではありません。
・耳鼻科では昆虫が入って暴れている場合は、麻酔液を耳にたらし、昆虫を眠らせ、かつ痛みを抑えてから鉗子で除去します。

 

ビーズ玉の異物
ビーズ玉の異物

豆の異物
豆の異物

シールの異物
シールの異物

 

関連疾患(細目)

 

耳垢栓塞
開放乳突腔障害

 

 

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